中村うさぎ

私という病

私という病

 
 まだ読んだ訳ではないのだけど、日経ビジネスAssocieに掲載されていた著者のインタビューを読んで気になっている一冊。
 
 買い物依存症・ホスト依存症・豊胸手術などで知られる中村うさぎさん。キワモノ扱いされている印象が強いけれど、男女の関係や性的な問題についての価値観が、かなり私の価値観と近い気がしていて、以前から気になっている。(ただ、まだ著作そのものに手を着けられずにいる。インタビューなどさわりの部分だけでも、あまりに近い空気を感じるからこそ怖い。自分の内面に抱える「得体の知れない欲望のようなもの」が可視化されてしまうことへの漠然とした恐怖や、中村うさぎ的な女性としてある種のアイデンティティ枠を形成してしまうことへの抵抗があるんだろう。)
 
 彼女のインタビューの中で、最も共感したのが「性的な意味での男女平等は難しい」ということ。「女は、好みのタイプではない「無理な相手」でもやろうと思えばできるし「そうしなければ殺される」という状況なら気持ちいいふりさえもできる。」という一文には、非常にうなずかされた。
 
 女は圧倒的に弱い。それが故に身に着けていくしたたかさやたくましさがあるんだろう。それは、「哀しさ」と言い替えることもできるかもしれないけどね。