信頼感を高めるマナー術

 
 i-Company主催の「仕事の筋トレ・セミナー 信頼感を高めるマナー術」に参加してきた。今回の講師を務めていたのは、JAL ACADEMYの伊東絹子さんという方。表情がとても豊かな上、話し方・見せ方が本当に面白い人で、2時間のセミナーの間、ずっと笑いっ放し・惹き付けられっ放しだった。
 
 まず、導入として「隣の人にペンを貸してあげる」というロールプレイがあった。「ペンを貸してください」と言われたら、すぐに「はい」という言葉で相手の要求を受け止めたことを示し、その後さらに「今お出しします」などのポジティブな一言を付け加えることで、相手に安心感を与えることができる、とか。相手の本当のニーズは、ペンを借りてから文字を書くことなんだから、ボールペンを出した状態にして渡してあげると良い、とか。ペン先を自分の側にして右手で持って、少し左に傾けて渡せば、スムーズに相手の右手に収まる、とか。ペンを貸すと言う何気ない一つの行動も、じっくり分析してみると、様々な気遣いをこめることができるんだということを実感できて興味深かった。
 
 このことを見ても分かるけれど、マナーと言うのは、堅苦しい義務や手続きではなく、心の中にある相手への気遣いが行動として表れる自然な営みなんだろう。ただ、あらかじめ、どういうときにどう振舞うべきなのかを知識として持っていると、行動に自信が持てて、ゆとりや余裕が生まれて、相手に安心感や信頼感を与えることができるんだと思う。
 
 今日は、マナーに対してそんな視点を得られたこと、様々な実践的知識を学べたこと、楽しいレッスンの作り方のヒントをもらえたことなど、たくさんの意味で有意義だった。平日の夜にわざわざお金を払って学ぼうとする若い社会人(特に女性)がたくさんいるということを肌で感じられたことも刺激になったな。これからも色々なイベントにアクティブに参加していきたい。